今回ご紹介するのは「黒棒」です。
黒棒は九州地方の伝統銘菓です。銘菓がすべて和菓子に分類されるわけではないと思いますが、黒棒は和菓子ですよね?
日本に限らず各地の銘菓・伝統菓子を食べるのが好きな私ですが、黒棒は子供の頃に祖父がよく買ってきてくれた、思い入れのある大好きなお菓子です。
黒棒の材料は非常にシンプルです。
薄力粉と玉子、重曹、そして黒砂糖です。
黒砂糖と玉子を、黒砂糖のダマが無くなるまでよく混ぜ合わせます。
そこへ薄力粉と重曹を合わせてふるい入れて生地の完成です。作り方もとてもシンプルですよね。
オーブンで焼成し粗熱を取ったら、2㎝程の厚さに斜め切りしていきます。
煮詰めた黒砂糖にくぐらせて、表面の黒砂糖が固まるまで静置すれば完成です。
市販の私がよく食べる黒棒は生地がふっくらしていて気泡の入り方も大きいのですが、
今回作った黒棒生地は目が詰まった硬いものとなってしまいました。
ふっくらした市販品は噛むとパサパサしたパンのような食感なのですが(玉子の配合率が高いブリオッシュ生地のような)、私が作ったものはどちらかと言うとビスコッティ―のような…(そこまで硬くはないですが^^;)
恐らく水分量の少なさや玉子の膨張力の不足が原因だと思われます。
牛乳を少し混ぜてみたり玉子の配合率を増やしたりと、改良が必要ですね。
また、コーティングは最後の方にしたものはうまく固まったのですが、いくつかは固まっても手に付くという感じでした。もう少し煮詰めてからコーティングしないといけなかったみたいですね。
黒棒は生地にも黒砂糖が入っていますし、表面のコーティングも黒砂糖なので、なかなか強烈な甘みがあります。
しかし黒砂糖のコクやビターな感じが効いているのか、甘さがあまりくどくなく食べ続けられてしまいます。(私が甘党というだけかもしれませんが(笑))
黒棒は材料もレシピもとてもシンプルですが、なかなか好みの食感にするのは難しいですね。
各メーカーさんが積み重ねてきたレシピの重みを実感しました。
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